【レビュー】 Fenix UC35 V2.0 Tungsten Battleworn Cerakote Finish
FENIXは中国を代表する高品質フラッシュライトメーカー。
以前、自転車用のライトで自分なりに最強なものを探してFENIX BC30Rを購入しました。
画像は一つ前のモデルで最大1600ルーメン。真っ暗な山道を飛ばして走れるほど、近くから遠くまでしっかり明るい。しかも手元スイッチでパッシングも可能!(これに何度助けられたか…)こちらがいくら気をつけていても存在に気づかず突っ込んでくる車とかいますからね。
使用頻度が最も多いのは日が短くなる冬。気温が低くバッテリーも弱くなります。BC30Rはバッテリーが5200mAhと大容量なのも◎。
4年ほど使ってますが壊れる気配なし。大容量なので充放電回数が少なくなるのが電池寿命に良い働きをしているのかもしれません。
もし壊れたらまたBC30Rの新型を買います。
FENIXのフラッシュライトはインスタグラムなどでEDCギアを検索しても必ずと言って良いほどよく出てきます。質、値段、デザイン、使い勝手で考えると、魅力的な製品多数。
https://www.instagram.com/explore/tags/fenixlight/
今回は以前の記事でご紹介したセラコートカスタムバージョンをFENIX公式ストアから購入してみました↓
外観
購入したのはUC35 V2.0 – Tungsten Battleworn Cerakote Finish。
到着までの日数は13日。
塗装自体はBlownDeadline Cerakote Finish という銃やナイフなどのセラコートを専門に扱っている会社に委託されているようです。そのなかでBattleworn は言わばエイジングのような仕上げ↓
鉛筆の芯のような色で薄汚れた感がありますがもちろん手は汚れません。
マッドマックス的な終末感が漂ってすごくかっこ良いです。好きだなあこういうの。
クリップまでしっかり塗装されてます。
最初からエイジングすることによって、使用傷が気にならなくなるのでガンガン使う道具としては非常に有用。
セラコートとは
Cerakote(セラコート)とは、セラミックを含んだ特殊な塗料によるコーティングで、 その強靭な皮膜は摩擦に強く、耐熱性や耐腐食性も高いのが特徴です。 NIC社製の特殊塗料を使用した特殊な焼付塗装・常温塗装で、アメリカ軍部隊に使用されています。 耐熱、耐摩耗、耐久性、耐溶剤に優れ、放熱、断熱などにも効果を発揮します。
https://dragon-force.jp/ec/user_data/cerakote.php
銃やバイクのマフラーなど過酷な使い方をするものに適した今の所最強の塗装(コーティング)です。もちろん硬いものをぶつければ剥がれることもあるので過信は禁物です。
付属品
- ケース
- Micro USBケーブル
- スペアOリング×2
- スペアのテールスイッチ
- ストラップ
- 説明書類(日本語なし)
スペック
- LED:Cree XP-L HI V3 寿命50,000時間
- 5V/2A micro USB 充電式 (18650バッテリー使用時のみ)
- 使用電池: 18650 1本 or CR123A 2本
- 5 つのモード + ストロボ
- Turbo: 1000 ルーメン
- High: 350 ルーメン
- Mid: 150 ルーメン
- Low: 50 ルーメン
- Moonlight: 1 ルーメン
- Strobe: 1000 ルーメン
- 起動時の電池残量インジケーターと低電圧警告 (18650 リチウムイオン電池使用時のみ)
- 一定輝度に出力をデジタル安定化
- 逆極性保護、不適切なバッテリー挿入から保護
- アンチロール、アンチスリップデザイン
- 耐久性のある高強度耐酸化アルミニウム製
- プレミアムタイプHAIII硬質アルマイト処理
- 反射防止コーティングを施した高耐久性超透明ガラスレンズ
- 防塵防水等級:IP68
明るさと使用可能時間
感覚的な明るさは質の良い動画をご参照ください(丸投げ)
中央のスポットがより遠くまで届き、中長距離向けのフラッシュライトとなっております。
上のグラフの通り、ターボモードのみMAX 1,000ルーメンを2時間維持するわけではなく、1,000ルーメンは最初の数分、その後熱対策で500〜800ルーメン。その他モードは出力を一定輝度にデジタル安定化されているとのこと。
散歩やジョギング、暗い住宅街の帰宅に適した50〜350ルーメンを安定して長時間使用できるのはありがたいです。
ストロボモードはサイドスイッチ長押しで、どのモードからでも起動可能。
Fenix UC35 V2.0の特徴は、どこにでも転がっていそうなマイクロUSBケーブルで本体に直接充電できること。バッテリー交換のたびにいちいち取り出さなくて良いのは便利ですし、専用充電器も不要なので、EDCする際の持ち物が減ります。Oリングの負担も減るかな…
前モデルのUC-35との違いはボディーが10mm短くなり、出力アップ、サイドスイッチ素材がメタルに変更、付属バッテリーの容量増、となかなか嬉しいアップデート。
ノーマルでも十分なスペックですが、セラコートカスタムにより、使い込んだ道具のような男前感がマシマシです。
Fenix AOD-S Diffuser
FENIX UC-35 V2.0はバッテリー交換可能で、ランタイムが長いので、ランタンとしても非常に優秀。家族でキャンプに行くと、ランタンは1つでは足りないし、災害による停電の時もリビング以外真っ暗ではトイレも行けません。ムーンライトモード(1ルーメン)で常夜灯としてもちょうどいい。スペック通り800時間(約33日間)持つかどうかは検証する気もおこりませんが、頼もしいバッテリー持ちなのは確か。
ディフーザー自体はプラスチック製でかさばるので、EDCには不向きかな。
クリヤーオレンジスプレーで暖色のランタンにするのもいいかもしれません。
Fenix ARE-X11 18650 バッテリーチャージングキット
一緒に購入したこの18650専用充電器。3500mAhの18650リチウムイオン電池が付属。
18650への充電はもちろん、18650をモバイルバッテリーとして使用できる機能があります。
そして裏側にはUSBケーブル内蔵。なんとまあEDCに適した商品なんでしょうか。
ある時は18650充電器、ある時はモバイルバッテリー、またある時はバッテリーケース。そして本来のフラッシュライトの予備電池。1台3役、4役の便利なやつです。
UC35と併用することで2本のバッテリーへ同時充電ができ、かなりの時間の短縮になります。4段階のバッテリーインジケーター付きで、残量もわかります。
そもそもUC35なら、バッテリーインジケーター搭載だし、スペアのバッテリーなんていらないくらいのスペックですが、ARE-X11があれば、使わない時はモバイルバッテリーとして使えるので、スペアとして持っていても無駄にはなりません。
「一台二役以上」がEDCの基本だと思います。
THYRM SwitchBack 2.0
サイリム SwitchBack 2.0 フラッシュライトリング ブラックを購入してみました。
スペーサーとOリングが付属。樹脂製ですが、質感は上々。
これが使えるというのも、FENIX UC35を購入した理由の一つです。
元々はフラッシュライトと銃を一緒に使うための商品。
装着はまず純正クリップを外し(クリップ二つもいらないので)テールキャップを開けます。次にSwitchBack 2.0をライトのOリングの下へかませます↓入れにくいですがグッと斜めに捻るようにして入れます。
SwitchBack 2.0に付属のスペーサーを入れ(付属のOリングは使いません)、テールキャップをしっかり閉めます↓
スペーサーを入れないとライトが点灯しません。
手が空くということは、銃じゃなくても便利です。
例えば傘や犬のリードなど。リングがあればフラッシュライトが格段に扱いやすくなります↓
リング部分の出っ張りを押すことで、中指でテールスイッチの操作ができますし、くるっと回せばテールスイッチにすぐアクセスできます。
非常によく考えられていますね。
リング部分は片手で横にずらして開けられるようになっているのでループやバッグなどにかけておくこともできます。
なにより、「落としにくくなる」というのが一番のメリット。
チャッカマンやおもちゃの銃のように無駄にクルクルまわしてカウボーイごっこもできます。
ちゃんとテールキャップで固定されてますので、ライトだけスポッと抜けて飛んでいくようなことはありません。
まとめ
個人的にはUC35ならではの、ムーンライトモード(1ルーメン)がお気に入り。ディフューザーを使用しての常夜灯や、ライト自体のマーカーとして常時点灯。テント内、カバンの中の探し物、近距離照射にすごく便利です。
ターボモード(1000ルーメン)は川の向こう岸やちょっとした崖などの、近づけない地形を確認でき、安全に移動することができます。
タングステンカラーのセラコート版はロゴもさりげなく、他のミリタリーアイテムとの相性も抜群。
かっこよくて「使える」ライト。FENIX UC35 V2.0 Tungsten Battleworn のご紹介でした。
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