【レビュー】防塵・防水・耐衝撃 PELICAN R40 Personal Utility Ruck Case
以前、RovyVon RX10「耐衝撃ケースでつくる 都市型サバイバルキット」という記事を書きましたが、今回は、もっと大きくて容量のある、PELICAN Ruck Case R40をレビューしてみたいと思います。
PELICAN Personal Utility Ruck Case は防塵防水耐衝撃の小さな箱。
大きさは左からR60、R40、R20。大中小の3種類。
・R60は据え置きや車載用に。
・R40は、大きめのバッグの方や、車、バイク移動の方。
・R20なら、ハイキングや釣り、登山に。
色は上記画像のODグリーン、オレンジ、ブラック。そしてタン↓の全4色。
PELICAN R40 Personal Utility Ruck Caseの仕様
今回、真ん中のサイズ、R40を選んだ理由は、R20と厚みが同じ7.3cm、そしてR20と比べて容量25%アップなところ。
公式によると容量は0.04立方フィート。約1.13リットルです。
カラーはブラック。
サイズ 内寸 (L×W×D) 19.4 x 11.9 x 4.8 cm
外寸 (L×W×D) 25 x 15.5 x 7.3 cm
重さ 実測802g(付属品込み)
浮力 1100g
防塵防水等級 IP68
使用可能温度域 -23℃~93℃
中国製
PELICAN R40 Personal Utility Ruck Caseの外観・サイズ感
まず外観ですが、さすがPELICAN…めっっちゃかっこいいです。質感というか存在感威圧感がもうすごい。ただの箱なのに。
何が入ってるんだろう?と考えてしまう物々しさ。写真より実物の方が遥かにカッコいいです。
大きさは、そのゴツゴツしたデザインゆえ、イメージしていたより大きく感じます。
車や船、バイクなどに、ベルトで固定することができるループが左右にありますが、開閉には干渉しないデザインなので、固定したまま物を出し入れできます↓
こちらの前面↓にある2箇所のループには錠が取り付けられるようになっています↓
細かい部分を見ていくと、以前ご紹介したTHYRM DarkVault←と比べて、同じ防水のハードケースとしてはPELICAN R40 Personal Utility Ruck Caseの方がかなり高品質。
ゴムパッキンの質も、さすがIP68の最高等級といったところです。
THYRM DarkVaultもハードケースにしては軽量に作られていて、バッグなどにも装着可能なので、ちょっとだけ畑違いかもしれませんが、どちらもかっこいいので、用途に合わせて選びたいです。
PELICAN R40 Personal Utility Ruck Caseの中身
中身は伸縮性のある「フタ用オーガナイザー」と、ベルクロストラップ付「モールスタイルループシステム」が付属。
ふたの開き具合は、下の写真↓のところで止まるようになっていて、これ以上開くことはできません。
ブラック以外の3色は、フタ用オーガナイザーのカラーがオレンジになるようです↓
絆創膏や薬をはさんで、整理しておくことができるので、救急セットを入れるエリアとしては、取り出しやすく、使い勝手が良さそうですね。
こちら↑のモールスタイルループシステム、実は結構クセモノで、ツールを動かないよう固定する目的なら、もう少し細かく、端っこまでループを作ってもらわないと、デッドスペースが多くなるんですよね。
なので散々考えた結果、救急ポーチとLEATHERMAN WAVE +のみというシンプルなレイアウトになってしまいました。
固定方法も、ベルクロテープを土台にして貼り付けるだけという感じ。こちらの方がループシステムに直接巻くより位置の微調整が効き、楽に取り外せます。
ふた部分にはあまり何も入れず、フタ用オーガナイザーをポーチやツールの「おさえ」として利用するようにしています。
オーガナイザーを全て取り外すとこんな感じ↓
ゴム素材なので、擦れて内容物に傷がつくことはあまりなさそう。
水没検査してみた
わかりにくくて申し訳ないのですが、中に、スマホ、モバイルバッテリー、マルチツールの計660gを入れて水を張ったバケツにドボンしてみたところ、見事に浮きました。
スペック上は浮力1100gとなっているので、ケースの重さを除く1100gまではギリギリ浮くということで間違いなさそうです。
iPhone、NITECOREのモバイルバッテリーはそもそも防水なので、わざわざ防水のケースに入れる必要があるのかという問題ですが、単体で海に落としてしまうと間違いなく沈んで回収不能になるので、やはりこういった浮くケースに入れておく必要性はあると思います。
もちろん中身は全く濡れていませんでした。
PELICAN Personal Utility Ruck Caseの使い道
ケース自体が約800gとやはり重いので、常にカバンにいれておく、という使い方はあまり現実的な使い方ではありません。
中身にマルチツールやモバイルバッテリー等をいっぱいまで入れるとずっしり重く、1.5〜1.8kgくらいになります。
もちろんそれくらい全然平気というマッチョな方はエブリデイキャリーしても良いと思います。
おすすめの使い方は
・車載用の救急箱
・キャンプ、ハイキングなどの屋外活動用
・湿度の変化が激しい場所で、乾燥剤といっしょに貴重品を保管しておく
・現場の貴重品入れ(ワイヤーなどで固定しつつ鍵もかけられる)
・釣りやSAP、ウォータースポーツ
・台風の最中の避難時
状況に応じて使い分ける。というのが現実的な使い方になると思います。
あとAppleのAirTagの電波も問題なく届くので、貴重品を入れて無くした後の対策もバッチリです。
ジップバッグなどのソフトな入れ物よりも、防水性、耐久性においてはるかに信頼のおける入れ物なので、台風による雨漏りや浸水、土砂崩れ、津波などに備えておくと良さそうです。
それじゃあ通常のペリカンプロテクトケース等でいいのでは?とも思いますが、Personal Utility Ruck Caseは、ベルトで物に固定したまま開閉できるという利点もあります。
まあ難しいことは考えずにデスクに置いてあるだけでかっこいいんですけどね。
PELICAN R40 Personal Utility Ruck Caseに入れたい物
・精密機器
・救急セット
・貴重品
・バッテリー類
せっかくの防水防塵耐衝撃なので、貴重品や精密機器、外部からの圧力や衝撃に弱いバッテリー、濡れると使い物にならない救急セットなどを入れたいですね。
まとめ
結局、ただただカッコよかったので買ってみた…
でも、検証した結果、高品質で、ハイスペック。道具としても、インテリアとしても、備えとしても非常に大満足となりました。
もっと大きいPELICAN 1510のレビューはこちらです←
本日も、最後までご覧いただき、ありがとうございました。